今回は、可児市久々利城跡の整備をされている「久々利城跡城守隊(くくりじょうあとしろもりたい)」の取材のため、
1月16日(日)の朝、久々利城跡に行ってきました!
カーナビで「可児郷土歴史館」と入れて、ちゃんとたどり着けるかドキドキしながら向かいましたが、思ったよりも早く着きました👍
可児郷土歴史館と久々利地区センターは併設されています。
そこに車を停め、みなさんが来られるのを待ちます。
ぞくぞくとみなさんが道具を持ってやってきました😊
久々利城城守隊隊長の丹羽さんと、副隊長の田中さんが色々と説明してくださいました!
田中さんはインスタグラムでも活動を発信されていて、広報の役割もしています。
城守隊は40名ほどで構成されていますが、日によってそれぞれの都合が違うので、この日は、9人ほどのメンバーで整備作業です。
みなさんと一緒に私も今から久々利城跡へ!!
地区センターから道路脇をトコトコ歩きます🚶♀️
久々利城跡の登城口が見えてきました😃
立派な看板ですね!
久々利城跡城守隊の元となる「元久々利まちづくり委員会」と株式会社パロマと可児市は、「城守隊久々利城跡整備活動」で、2019年に全国都市景観大賞を受賞しました!
大賞なんて・・・すごいことですよね✨
城守隊のみなさんと一緒に登っていきます。
いのししに注意!の看板にびっくり🐗
運動をほとんどしない私は、ちょっと歩くだけで息が切れてしまいました💦
でも、身体を動かすって気持ちいいですね♬
特に冬場は、ここを訪れる人が多いそうで、男女問わず山城ファンや歴史ファンが登城を楽しんでいます。
朝日が差し込み、幻想的な景色です。
本丸に到着しました。
いい長めですね~!
眼下に元久々利の城下町が見えます。
ここは、奉公衆土岐久々利氏の拠点。
戦のために作られ、城下町の人々が逃げ込むための場所でした。
そのため、虎口・切岸・横矢・堀切などの、敵を侵入を防ぐ構造がたくさん残っていて、見ごたえがあります!
ここは、城跡で一番高い見晴台で、久々利のまちが見渡せます。
この堀切(敵の侵入を防ぐ仕掛け)を見てください!
二重堀切といって、2本の堀切が設けられています。
断崖絶壁で、とても敵が上がってこれるようなところではないですよね😳
足元には石ころがたくさん転がっていました。
こういった石を敵に投げつけて敵の侵入を防いでいたそうです。
城守隊のみなさんは、月に1回程度、夏場はもっと多い頻度で、草刈りや木々の剪定、壊れた階段の修復、枯葉の除去などの整備をしています。
夏の作業は暑くて倒れそうになるぐらい大変です😵
かつて久々利城跡は、草木に埋もれ、足を踏み入れることすら儘ならない状況でしたが、
「城跡に再び息を吹き込み、自分たちのまちをより良い場所にしていきたい!」という想いから、元久々利地区の歴史、伝統、文化を守るために組織された「元久々利まちづくり委員会」が、内部組織「久々利城跡城守隊」を2015年に立ち上げました。
城守隊のみなさんが子どもの頃、ここで駆け回って遊んだ思い出があり、思い入れのある大好きなこの場所を守りたい!という気持ちが伝わってきます。
帰りは、同じ道で帰ることもできますが、私は違うルートで帰りました。
田中さんが案内してくださり、心強いです。
このけもの道のような道!
こんな探検気分を味わえたのは何年ぶりでしょう?
けもの道のような、と書きましたが、実はちゃんと整備されていて、ロープも張ってあって、迷子にならないようにピンクのリボンもつけてあるので安心!
城跡の一番下まで下りてきました!
ここからも、久々利のまちを田中さんが案内してくれました😄
城跡を下りてすぐ、千村氏の菩提寺である東禅寺が見えてきました。
ここには、千村氏歴代当主の一族の墓石が並んでいます。
そこから、しばらく城下町を歩きました。
アスファルトできれいに舗装されていて、城下町の面影が残ります。
古代恋愛の舞台、「泳宮(くくりのみや)」が見えてきました。
第12代景行天皇が泳宮に来た時に、容姿端麗な八坂弟媛(やさかおとひめ)を見初め、池を造り、鯉を放って、それを見に来た弟媛に声をかけます。
しかし、弟媛は、姉の方がふさわしいと天皇に申し入れ、天皇は弟媛の姉である入媛(いりひめ)をお妃にしたという話が言い伝えられています。
イベントがあるとかわいらしい鯉の短冊がつけられます。
元久々利まちづくり委員会の公式インスタグラムも是非ご覧ください☆
↓ ↓ ↓
https://www.instagram.com/p/B4W8N-Mnlq-/?utm_medium=copy_link
縁結びのスポットとして、女性にも人気だそうです。
かわいい鯉の短冊に、願いを込めて・・・💗
横に目をやると、立派な蔵が見えました。
この蔵の中には、山車が2輌保管されています。
毎年春に、久々利八幡神社大祭があり、八幡神社から八剱神社へと、神輿2基、山車2輌、獅子舞、花馬が渡御する盛大な祭礼です。
ここ最近は、コロナウイルスの拡大で中止になってしまっていますが、
今年は、せめて蔵から山車を出して、みんなにみてもらいたいと田中さんは話します。
田中さんは、こうおっしゃいました。
「私たちは、子どものころからここで遊んで育った。今の子どもたちにもここで遊んで、楽しい思い出を作ってもらい、久々利城跡を誇りに思ってもらい、守っていきたいなと思って欲しい。
今の若い世代の人たちにも、久々利城跡の良さを知ってもらって、誰かがいつかここを守ってくれる時に困らないように、肥やしをわたしたちは今作っているところなんです。」
整備作業が終わり、みなさんが山から下りてきました。
地区センター前の駐車場でお茶を一服。
笑顔で近況を話し合ったりして、コミュニケーションをとっていました。
私は、山を登って疲れるかと思ったら、城守隊のみなさんや城跡、久々利のまちからパワーをもらったのか、その日一日とても調子よく過ごせました💪
気軽に行けて、歴史に触れて、自然を楽しめる。
そんな「久々利城跡」と久々利の町並みを、みなさんも是非体験してみてくださいね!!