可児市総合会館2階にある市民公益活動センターMeetsです! 可児市内の団体の活動内容や、Meets主催の講座の様子などをブログに書いています☆

団体活動紹介⑪~鳩吹山ともの会

310日木曜日午前9時、私は鳩吹山に初登山し、「鳩吹山ともの会」を取材しました😊

一緒に登山しながらお話を伺ったのは、ともの会代表の高島さんと、広報と地域支援グループで活躍されている柿元さんです。

まずは、自宅から湯の華アイランドに向かい、隣接する可児川下流域自然公園の駐車場に車を停めて、登山口に向かって歩きます。

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この道を下っていき・・・

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橋を渡ります。

ここ、可児川下流域自然公園は、春はカタクリ、秋は紅葉が楽しめる公園です。

カタクリの花が咲き乱れるのは3月下旬、たくさんの人が訪れます。

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さあ、いよいよ登山スタート!!

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私が登ったカタクリルートは、足元に石や岩がゴロゴロしているので、つまずかないよう気をつけながら登ります。

この日は天気が良かったので、時折登山客の方とすれ違います。

年代も性別も様々。

コロナ禍で、家族連れの登山客も増えているとか。

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これはチャートという硬い石です。

鳩吹山は色々な植物や地層などが見られるという多様性をもっています。

約2億年前は海の底でしたが、長い年月をかけて今の高さになりました。

 

「鳩吹山ともの会」は、2003年に地元の有志を中心に結成された環境保護ボランティア団体です。現在会員約80名。男性も女性も大活躍です!

昨年5月に亡くなった「鳩吹山ともの会」創設者で初代代表の三宅健治さんが、登山客が増える鳩吹山で、一部のマナーの悪い登山者がゴミを捨てたり植物を盗んだりする問題をどうにかして解決し、この山を守らなければと考え、周りに声を掛け合って、この会が発足しました。

会員数も増減を繰り返しながら、もう18年ほど活動が続いています✨

ともの会には

環境保全グループ(鳩吹山の自然保護を目的にした環境保全活動)

トロールボランティア活動グループ(鳩吹山の自然保護を目的にした登山マナーの啓発活動)

地域支援グループ(小学校等各種団体の鳩吹山登山に関する支援活動、可児市観光ボランティアガイド)

登山グループ(会員の健康づくりと親睦登山活動を通じた環境保全、登山マナーの醸成)

自然保護グループ(年間を通して鳩吹山及びその周辺の植物の植生の保護活動)

の、5つのグループがあり、それぞれ活動をしています。

 

環境保全グループの活動は、毎月第4木曜で、植樹、雑草・雑木の整備、倒木の処理、草刈り、枯れ木の伐採、荒れた登山道の補強、大雨や長雨で荒れた部分の補修、山頂からの見晴らしを良くするための木の伐採と剪定など、たくさんの作業を行っています。

登山客が安全に登山できるよう、暑い日も寒い日も作業されています。

トロールボランティア活動グループは毎月第2水曜で、各ルートから登り、危ない箇所、気になる箇所がないかをチェックしたり、ゴミを拾ったりしています。

 

地域支援グループは、地元の保育園や小学校の子どもたちの登山を支援しています。

一緒に登山しながら「鳩吹山の成り立ち」や「山火事の話」をしたり、後日小学校でどんぐり独楽作りなどのワークショップを実施したりしています。

子どもたちと一緒に登山して、山頂で昼食をとった後、会員さんがギターを弾いて、一緒に「パプリカ」を大合唱したこともあります。

会員のみなさんは、このような経験を通して、子どもたちに「ふるさとのいいところ」を胸に成長していき、鳩吹山を大事にしたい、また登りたい!と思ってもらえることを願っています😊

登山グループは、毎月第3水曜に、各地の低山から高山まで様々な登山を楽しみながら、各山の整備状況なども参考にして、自身の活動に活かしています。

自然保護グループは、毎月第一土曜に、様々な植物の観察会や勉強会を行っています。

絶滅危惧種や準絶滅危惧種を見つけたり、季節の到来を感じる野草を見つけてみんなで喜んだり、可憐に咲くササユリの生育を助けるために、小石や雑草を除去したり、樹木の枝払いをしたりといった作業をしています。

 

会員さんの中には、押花アートの会を立ち上げた方や、登山エッセー集を出版した方、新聞社の俳句大賞を受賞した方など、多才な趣味を持つ方もたくさんいます。

みなさん、鳩吹山ともの会を通じて、人生を楽しく元気に過ごしていらっしゃいます。

 

小天神休憩舎に着きました!

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小天神休憩舎からの眺め

お茶を飲んで水分補給。

少し休憩したら、もっと上へ!

大天神休憩舎に到着しました。

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このベンチは会員さんの手作りです!

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立派な休憩舎ですね!

ここから頂上に向かって、さらに歩きます。

頂上に到着しました~!!

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写真で見たことのある鳩吹山の頂上に、私もついに来たんだ~!と感慨深く、眼下に広がる可児のまち、木曽川、遠くに見える山々をしばらく眺めていました...

 

さて、今から下山します。登りより下りの方が怖いです💦

ともの会の会員さんたちは、日頃からチェックして、足場の悪い場所や、指摘のあった場所を補修します。

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ここは危険個所なので、最近階段をつくりました!

代表の高島さんは

「登山する方々が怪我をしないように、そして見た目がきれいになるよう整備を頑張っている。また鳩吹山に来よう!と思ってもらいたい。」とおっしゃっていました。

これからは様々な花が咲く季節。

ヤマツツジヒカゲツツジ、山桜、アセビ・・・様々な種類の花が咲きます。

いろいろなルートがあって、初心者からベテラン登山者まで気軽に楽しめる鳩吹山。

登山者が気持ちよく安全に登山できるのも、ともの会の会員のみなさんが、危ないところを見つけて補修したり、木を伐採したりして整備してくださっているおかげですね😆

みなさんの活動に感謝しながら、また鳩吹山の様々な表情を楽しみに行きたいと思いました!