2022-02-18 団体活動紹介⑩~里山クラブ可児 市民活動団体紹介 2月16日、時折小雪が舞う中、可児市久々利にある「我田の森(わがたのもり)」に取材に行ってきました! 「我田の森」を整備・保全しているのは2000年に18名のボランティアによって発足した「里山クラブ可児」です。 現在会員は約50名。 先日、「日本自然保護大賞2022 教育普及部門」を受賞されました✨ 「どんなところかな~?」 早速「我田の森」へ行ってみました😄 岐阜ワールドローズガーデン(旧花フェスタ記念公園)東口から500メートルほど南へ下った左手、黄色いポールが目印です。 車で道をまっすぐ進むと黄色の管理棟が見えました! 「里山クラブ可児」代表の大鹿さんが出迎えてくれました。 管理棟の中には達磨ストーブがあり、今までの活動の写真がパネルに貼られて掲示してありました。ここで、会員のみなさんがミーティングをしたり、可児市環境課の職員との打ち合わせをしたり、可児市主催の市民向けの環境学習講座を開催したりしています。我田の森は岐阜県第2号環境保全モデル林に指定され、この管理棟は岐阜県によって建てられました! 管理棟内部 トイレもきれい!! ここの芝生広場では、イベントを開催したときに子どもたちが走り回って元気に遊びます👩🧑 会員手作りの看板 4年かけて作られた田んぼビオトープ。 イオンの支援も受けています。 7つの棚田では、もち米、うるち米を作り、レンコン、コウホネ、大賀ハスといった様々なものも育てています。 この田んぼビオトープが完成するのに4年もの歳月がかかりました😲 カモシカやイノシシなどの動物がたまに侵入して荒らすため、電気柵を設置したりと、会員のみなさんは大忙しです! 昔はこんな風に荒廃した状況 それを、田んぼビオトープとして再生させました! 手作りの農機具小屋 ここは、2020年に完成した「キッズテラス」です。 会員手作りのブランコ 子どもたちに大人気のハンモック 床は我田の森のヒノキを使用しています 中に入って遊べます! 我田の森では、一般社団法人「こどもの庭」が、森のようちえんとして月に何日か活動しており、里山クラブ可児会員手作りの遊具で遊んだり、工作をしたり、遊歩道を歩いて展望台まで行ったりして、のびのびと遊びます😊 畑にやってくると、会員の方がスナップエンドウの苗を植えていました。 今の時期は白菜やネギなども作っていますが、他の時期にはイチゴ、えんどうまめ、さつまいも、里芋なども作っています。 基本的に里山クラブ可児の活動は第3・第4日曜日と毎週水曜日ですが、活動日以外に会員が都合の良いときに来て作業をすることもあります。 「好きな時に好きなことをやる」「各自の特技・力量・体調などを考えて活動する」というのが、長く活動を続けられる秘訣なのかもしれません✨ ここでは椎茸を栽培しています。 しばらく歩くと、何人かの会員さんたちがオープンデッキの前の焚き火台で火を焚いて休憩していました。 少し緊張しながら挨拶します! オープンデッキ デッキからは壮大な景色が広がります! ここには「大岩夢工房」という山小屋があり、会員のみなさんの拠点になっています。 温かいお茶を頂きながら、会員の方々とおしゃべり♬ いつもここで作業して、お昼を食べて、しゃべることで、 健康にも良いし楽しいよと、みなさん話していました。 ただ最近は足腰など痛いところが出てきて、やりたい作業が思うようにできないこともあるけれど、会員の誰かがそれを補って、うまく回っていると教えてくれました。 今では和気あいあいとした雰囲気のみなさんですが、初めは全く知らない同士。 新聞広告でここの活動を知った人もいれば、人づてに知った人、広報かにを見て参加した人、最近ではホームページを見て他県から視察に来たり、イベントに参加する人も増えています。 是非、「里山クラブ可児」のホームページを見てみてください!! ↓ ↓ ↓ https://www.satoyamakurabukani.com/ トップには「我田の森」の木々の緑や青い空などの写真が使われ、活動内容・今までの活動・自然体験の様子などが分かりやすく掲載されています☆ YouTubeの動画では、落ち着く音楽とともに、月ごとの里山の様子を見ることができて、我田の森へ行ったことのある人も、まだ行ったことのない人も、楽しめる内容になっています😃 最近リニューアルしたホームページは会員の柿元さんが作りました! 昨年、「林業関係広報コンクールのホームページ部門」で最優秀賞を受賞しました! 新聞で紹介されました! さて、デッキで休憩したら次は炭焼き小屋まで歩きました。 ピザが何枚も焼ける大きな窯! ここは、ピザ焼き体験などができるところです。 テーブルやイスも手作り。 コロナ感染防止のために、テーブルとイスを増設しました。 そして、遊歩道を登り、大岩展望まで歩きました。 最近運動していなかったので、この疲れが気持ちいい!! 見晴らしの良いところに着きました! 我田の大岩 いい眺め!久々利の田園風景が広がります。 こちらは御嵩側。天気が良ければ御嶽山や恵那山も見えます。 地面はフカフカで柔らかく、足に心地よい! 行きとは違う遊歩道で下まで降りてきました。 再び管理棟の中に入り、今までの活動の写真が貼ってあるパネルを見ながら 説明していただきました。 「里山クラブ可児」は、我田の森の雑木林、人工林の整備、生態系や森林環境の保全、ウッドチップや腐葉土の肥料化などの活動の他にも年に5回、一般市民の親子向けに、森の学校と自然学校という講座を開催し、田植え、稲刈り、餅つき、流しソーメン、ザリガニ釣りなどの様々なイベントを開催しています。 他にも希少植物の保全、「こどもの庭」の活動支援、名城大学の植生調査、間伐実習の支援、NTT情報労連の間伐等里山実習の支援、日本旅行のエコツアー体験学習の受け入れ、などなど、活動の内容は数え切れません。 整備活動では、倒木の恐れのある木のチェックと伐採、壊れたり老朽化した設備等の修復作業、薪づくり、薪の配達、棚田の日照改善の間伐、椎茸の菌打ち、原木採取、枯れ笹の除去作業、落ち葉掻きなど、その時に必要な作業をみんなで協力して、手際よくやっていきます。 忙しすぎて、手がつけられない作業もあるそうで、「人手が欲しい!!」とのことでした。 大鹿さんは言います。 「たくさんの人に我田の森を知ってもらって、自然に親しんでもらって、自然の良さを知ってもらいたい。子どもたちにも楽しみながら、自然の良さを体感してもらい、次世代につないでいってほしい。」 会員は随時大募集で、老若男女問わずウェルカムだそうです。 まずは、「里山クラブ可児」のホームページを見て、興味を持った方はお問い合わせフォームで申込み、見学してみてください! イベントに参加するだけでもOK、会員になるのもOK! 最近では若い方の会員も少しずつ増えてきて、一人参加の方、夫婦で参加の方、 遠方からの参加と、様々です。 そうやっていろいろな人たちが出会い、活動し、里山を守り、健康に楽しく生きる。 大学や行政や企業も関わり、みんなで里山を守りながら、楽しく自然環境を学ぶ。 森を通して多くの人がつながり、未来に美しく豊かな里山を残すというのが、我田の森の目指す姿です。 そんな我田の森を支える「里山クラブ可児」のみなさんの20年以上にわたる地道な活動に感謝です😆 これからの季節は、桜、花桃、水仙、などきれいな花々が楽しめます🌸 みなさんも是非お出かけくださいね!!